あなたの手札には何がある?

無駄に生きてきて、自尊心が砕かれる経験も積み重ねてきて、辿り着いた答えがある。

人間には、先天的或いは後天的に与えられたカードでやり繰りしていくしかない、ということ。

どれだけ他者をうらやんでも、自分には今手元にある手札しかない。

これに気付くまであまりに時間がかかってしまったな、と思う。

カードにはそれぞれ種類があって、資産、人脈、容姿、能力…色々ある。人によってはもっと多様だと思われる。

僕を含め、多くの人が陥ってしまっているのは、
『自分のカードには見向きもせず、他人のカードを見て自分と比べ、羨む』こと。

例えば、年収200万くらいの人が、年収億越えの人と自分を比べて落ち込む、とか。

自分と、容姿がめちゃくちゃ良い人を比べてしまい、落ち込む、とか。

何かの技術・才能・知識に対して自身のそれと、圧倒的に凄い人と比べて、落ち込む、とか。etc。

このよう、今の自分の手札を見ないで、めっちゃ良いカードを持ってる人を眺めて羨む行為。

これが精神を蝕む。


結局のところ、どれだけ人を羨んだところで、自分には今持っている手札しかない。
自分の今の収入が劇的に来月から変わる奇跡なんて起きないし、寝て起きたら能力が上がっていたり容姿が良くなっていたりすることもない。

自分が羨んでいる人と、自分を同じ土俵で考えてしまうから苦しい。

違うんだ、と。凄い手札持ってる人と自分を比べるんじゃない。

今持っている手札を使ってどう上手く立ち回って生きるかを考える。

バンドマンとしての僕を例に挙げるなら、僕なんぞがA9の方々と容姿で競っても勝てるわけがない。

歌唱力やトーク力でNoGoDの団長さんやKraの景夕さんに及ぶわけがない。

そう、だからこの先輩方のカードを見ていてはだめだ。そこの土俵に立っても自分がしんどいだけ。
ハイトーンや容姿で戦っていてはだめなんだ、と。

(※あくまでも上の先輩方は例で出してるだけね。実際はリスペクトしまくってるし自分と比べたことなんてないよ。戦うつもりもないし、そもそも大好きだもの)

じゃあ、僕の手札には何があるのか、と考えると、
僕にはこのげげごぼした声しかない。
とりあえず声のカードはそんなに悪くはないらしい。じゃあ、もうこの声のカードを上手く使って自分が楽しくやれる方法を探すしかないだろ、と。
そんな感じでカードを切ってきて、今の僕はあるんだなぁと思う。

バンドマンだけじゃなくて、普通に生きててもやっぱり人のこと羨ましく思うことは多いし、特に女性なんかはそういう環境に置かれやすいから(無意識化に他の女性との比較を刷り込まれているというか)、「キーッ!」ってなってしまうのはわかるんだけど、一旦落ち着いて自分のカードに何があるのかをよく見てみればいいんじゃないだろうか。

自分の手札に見合ったことしかできない。
なら、自分が勝てる分野を探すしかない。

僕には残念ながら、社会に適合してサラリーマンになるというカードが与えられなかった。
なら、サラリーマンのカードを持っている人を羨むのではなく、自分が生きやすい生き方を模索するしかない。

生き方の話でいうと、きっと僕はVisUniteを創設した市橋くんや、新宿Club SCIENCEオーナーの大坂くんみたいな生き方をしたいんだろうなと思っている。
でも、たぶん僕には彼らのようなカードはない。
理由は、彼らを凄い、羨ましいと思ってしまっているからだ。笑
こう感じている時点で、そのカードはきっと僕にはないんだろうなと思っている。未来では作れるかもしれないけど、現時点にはない。

こういった状況で、自分のカードはなんなのか、今一度考えないといけないわけだ。

結局は自己分析が大切なんだろうね。
今この瞬間の”現実”を理解して、上手く自分のカードを使う。

まー、なんだかんだ言ってこれが一番難しい。
前の作曲クレジットの記事でも書いたけども、結局は出来ない自分を受け入れて、持っていない自分を受け入れて、手持ちのカードをよく見るしかないからね。

それが消極的だと言われたらそうなんだと思う。
でも、ない袖は振れないんだよ。

自分が少しでも楽しく生きれる方法が見つけられたら、それに越したことはないね。

今の自分がつらくなったら、自分の手札をよく見てみる。
そこから出来ることを探す。

そうするしかないのかもね、人生って。


おしまい。

COCYTUS(コキュートス)

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